予防接種について
赤ちゃんは、母親から様々な免疫を授かって、この世に生を受けます。しかし、生後数か月が経過すると、徐々に免疫力が弱まっていき、自分自身の力で細菌やウイルスに打ち勝っていかねばならないのです。
ワクチンは、感染症の原因となる様々な細菌やウイルスの病原性を弱めたり、無毒化したりすることで作られます。これを体内に注射することにより、同じ病原体に感染しても症状が出なくなったり、出たとしても軽い症状で済むことが期待されます。
定期接種と任意接種
お子さまが受ける予防接種には、法律に基づいて地方自治体(市町村など)が実施する「定期接種」と、希望者が各自で受ける「任意接種」があります。
なお、どちらのタイプであっても、接種予定日に発熱などの体調不良が見られた場合は、その日のワクチン接種は延期し、体調が良くなってから接種することになります。どのくらい延期するのかは症状によって異なりますので、お子さまの体調が優れないときは速やかにご相談ください。
通常の受診時間においても定期、任意の予防接種は行いますが、在庫の状況によっては予防接種専用の予約を優先させていただきますのでご了承ください。
定期接種の種類
- ロタリックス 経口生ワクチン
- ・令和2年10月1日から定期接種になります(令和2年8月1日以降に出生された方が対象です)。
・1価ロタリックス(2回接種)、5価ロタテック(3回接種)とも当院では接種可能です。
- ・主に冬期に流行するロタウィルス腸炎を予防するワクチンです。
・生後6週~24週 1回目は15週未満で開始します。生ワクチンのため4週間の間隔をあけて2回経口摂取します。3回接種のロタテックを希望の方は事前にご相談ください。接種前後30分は授乳を控えてください。 - ヒブワクチン(不活化ワクチン)
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・ヒブ感染症(インフルエンザ菌b型による感染症)を予防するためのワクチンです。
・標準的な接種期間は、生後2か月~5歳未満。接種回数は1~4回です(接種開始年齢によって異なります)。 - 小児肺炎球菌ワクチン(不活化ワクチン)
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・肺炎球菌による感染症を予防するものであり、細菌性髄膜炎や菌血症、敗血症、重い肺炎、細菌性中耳炎などのリスクを軽減できます。
・標準的な接種期間は、生後2か月~9歳。接種回数は1~4回です(接種開始年齢によって異なります)。 - B型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)
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・B型肝炎ウイルスによる肝炎や肝硬変、肝がんのリスクを予防するワクチンです。
・標準的な接種期間は、生後2か月から。接種回数は3回です。 - 4種混合ワクチン(不活化ワクチン)
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・ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを予防するワクチンです。
・標準的な接種期間は、生後3か月~7歳6か月未満。接種回数は4回です。 - 3種混合ワクチン(不活化ワクチン)
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・ジフテリア、百日咳、破傷風を予防するワクチンです。2012年11月1日以降は4種混合ワクチンが原則となりましたが、既に3種混合ワクチンの接種を開始している場合は、従前どおり3種混合ワクチンを続けます。
・標準的な接種期間は、生後3か月~7歳6か月未満。接種回数は4回です。 - 不活化ポリオワクチン(不活化ワクチン)
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・ポリオを予防するワクチンです。2012年11月1日以降は4種混合ワクチンが原則となりましたが、それ以前の方の場合、不活化ポリオワクチンのみを単独で受けることが出来ます(かかりつけ医と相談の上で決めてください)。
・標準的な接種期間は、生後3か月~7歳6か月未満。接種回数は4回です。 - 2種混合ワクチン(不活化ワクチン)
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・ジフテリアと破傷風を予防するワクチンです。
・標準的な接種年齢は11歳~12歳未満。接種回数は1回です。 - 水痘ワクチン(生ワクチン)
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・水痘(水ぼうそう)を予防するワクチンです。従来は小児を中心に非常に多くの罹患者がいましたが、2014年10月から定期接種となったため、今後は水痘の発症者が減少すると期待されています。
・標準的な接種期間は1歳以上であり、接種回数は2回です。 - BCGワクチン(生ワクチン)
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・結核を予防するワクチンです。ヒトに対する毒性が失われて抗原性だけが残った結核菌(BCG)を接種することにより、乳幼児結核を予防することが出来ます。
・標準的な接種期間は、生後5か月~8か月未満。接種回数は1回です。 - 麻疹・風疹混合ワクチン(生ワクチン)
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・麻疹(はしか)と風疹を予防するワクチンです。
・標準的には、まず1歳のときに1回、さらに小学校の入学の前年に1回です。 - 日本脳炎ワクチン(不活化ワクチン)
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・日本脳炎を予防するワクチンです。
・標準的には、まず3歳~4歳の間に合計2回、その2回目接種から1年後にもう1回。さらに、9歳~10歳までの期間に1回です。 - 子宮頸がんワクチン(不活化ワクチン)
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・子宮頸部に出来るがんを予防するワクチンです。
・標準的には、中学1年生となる年度から行います。接種回数は3回です。
任意接種
- おたふくワクチン 生ワクチン
- 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)を予防するワクチンです。標準では1歳0ヶ月から1歳3ヶ月までに1回目、年長で2回目を接種します。長野市では1歳以上2歳未満のお子さんを対象に3000円の助成を受けることができます。ただし接種前に手続きが必要です(詳しくは長野市のホームページをご参照ください)。
- インフルエンザワクチン 10月~
- 生後6ヶ月~13歳未満は2~4週間の間隔で毎年2回接種します。13歳以上は毎年1回の接種です。卵アレルギーの方は事前にお知らせください。
土曜日は一般診療時間にも予防接種は行なっていません。
- 診療科目
- 小児科
- 住所
- 〒381-0041 長野県長野市徳間544-16
- TEL
- 026-262-1114
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
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9:00~12:00 | ○ | ○ | ○ | / | ○ | ☆ | / |
14:30~15:30 | ★ | ★ | ★ | / | ★ | / | / |
15:30~17:30 | ○ | ○ | ○ | / | ○ | ● | / |
休診日:木曜・日曜・祝日 ★:予防接種・乳幼児健診
●:土曜日午後の診療は15:00〜17:00になります。
☆:予防接種は一般診療時間内でも受け付けておりますが、土曜日は午前中のみの受け付けとさせて頂いています。
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